情報科学若手の会2022に参加した

第55回情報科学若手の会に参加してました.

そもそも現実世界でイベントに参加するのがだいぶ久しぶりだったので不安でしたが, さすがは50年以上も開催されているイベントなだけあり,すぐに周りと打ち解けられるようになっていてとても良かったです.

また,以前にお世話になった方々と予想外のタイミングで再会することができ, 積もる話をたくさんすることができて嬉しかったです.

2泊3日って長いな~,途中でしんどくなったりしないかな~(人と話すのが苦手なので)と参加する前には思っていましたが, 上記の通り実際にはとんだ杞憂で,とても楽しく過ごせ,終わってみればあっという間の3日間でした. 参加していたみなさま,お疲れ様でした&幹事の皆様とスポンサーの方々,ありがとうございました.

「ブログエントリを書くまでが若手の会」とのことなので,ブログエントリをしたためました. 参加記を書いたことが今までなかったので,つたないエントリになってしまっていそうで, こんな感じで本当にいいのか不安ですが,後から書く方々のハードルを下げるのに役立ちそう?なので公開します.

エントリに他の方々の具体的な人名がまったく出てこないのは,人の名前を覚えるのがとても苦手で, 視覚情報で覚えているため,後から確認もできないためです.ごめんなさい……

宇宙猫を生成した

交流イベントとして「お題の画像が与えられ,Stable Diffusion でなるべく近い画像を生成する」というトンチキな競技が開催されてぶったまげました.

宇宙猫を出したいが "meme" というプロンプトが文字を誘導してしまい困っている図

チームのメンバーの技術(とジャンケン運)に支えられて,準優勝を飾ることができました.

発表を聴いてきた

他の方の発表をたくさん聴いてきました.

どの発表も大変面白く,刺激になりました.特に,以下の内容の発表は全く知らない分野の話だったので,聞けて良かったです:

  • 情報モラル教育の話
    • 生まれた時から Twitter があるような世代にどうネットリテラシーを教育するか,は本当に難しい問題だと思います
  • ユーザ体験と広告効果のどちらも損なわないようにする話
    • 両者の立場にしっかり立ってバランスを取るのは大変だと思うので尊敬します
  • 様々な会社の方々の,実際どういう仕事をしているのかの話
    • 外に出せないような話も色々聞けてよかったです(なので曖昧な書き方)

自分の専門と全く異なる分野の方々の話を聞ける機会は,こういうイベントに行かないとなかなかないものです.

発表をしてきた

せっかくなので,関数型 AltJS で JS/TS のクラス・インターフェースと自然な interop をするのが結構難しい,という話をしてきました.

外部配信なし&巻き進行でマニアックなテーマ,ということでウケるかとても不安でしたが,結構反応をいただけて嬉しかったです.

また LT 枠では以前大学でやった「5分でわかるモナド」をやりました.こっちは完全にウケ狙いだったので滑らなくてよかったです.

ゲームで遊んだ

結構な量のアナログゲームが持ち込まれていて,2日目のナイトセッションでそのうちの2つを楽しく遊びました.

  • Figgle
    • 今回のスポンサー企業の一つでもある Jane Street が開発
    • 市場取引と交渉をテーマにしたゲーム
    • 駆け引きの要素が非常に強く興奮した.EVE Online のマーケットPvPを思い出した
    • お金を表すチップのさわり心地が大変良かった
  • チューリップ・バブル
    • 17世紀に起こったチューリップ・バブルがモチーフ
    • ランダムな価格変動(と,最後のバブル破裂)を読んで利益を最大化するゲーム
    • 駆け引きの要素が Figgle より軽い代わりに長期的なEXIT戦略を要求されて面白かった
    • ルールを理解するのに30分くらいかかった気がする

軽井沢観光をしてきた

3日目の解散後に少しだけ軽井沢観光に行きました.

フォロワーにおすすめされた美術館に行き,ご飯を食べて帰宅しました.

偶然遭遇したゴママヨ

来年もまた参加したい

とても楽しく,学びがあるイベントでした.来年も(時間などが許せば)ぜひ参加したいです.

ちなみにわたしは関西在住なので,次回は関西から到達しやすい静岡県がいいな~という話をしていましたが, 若手の会がよく利用していたらしい静岡の旅館の倒産が判明してしまいました.かなしい.

みなさんも参加してみては

幹事の方々が強調されていたのが,「若手じゃない」「技術が足りない」といった尻込みしそうな要素をできる限り払拭したい,ということでした.

実際わたしは今回がはじめての参加で,しかも専門分野が抽象的な数学&高レイヤなプログラミングなので, セッションのほとんどが馴染みの薄い内容でしたが,発表者の方々のわかりやすい講演とフレンドリーな 雰囲気のおかげで,置いていかれてしまう~といったことは全くありませんでした.

絶妙にゆるい雰囲気の,「学会」というよりは「合宿」のようで,しかしアカデミックな要素を外さない イベントはなかなか貴重だと思います.少しでも情報科学に関わっている方は何かしら得られるものがあり, そして何より楽しい会だと感じられるのではないでしょうか.

というわけで,来年度の告知も行われるであろう若手の会のホームページはこちらです: https://wakate.org/

来年の今頃にはコロナが完全収束していたらいいな…